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世界のインターネット・トラフィックの約14%をNetflixが占めている――Sandvineが公表した新たなデータによると、このストリーミングの巨人がインターネット最大のトラフィックソースであるという。一方、BitTorrentは第5位にランクされており、その大部分はアジア太平洋地域からのトラフィックだ。

我々はこれまで、インターネットトラフィックに関するレポートを度々取り上げてきた。中でも、カナダのネットワーク機器ベンダーの「Sandvine」のレポートを毎年取り上げ、地域ごとに異なるトラフィックのトレンドをお伝えしてきた。

Sandvineは先日公表した今年の最新レポートでも、世界のさまざまな地域で最もアップロード/ダウンロードトラフィックを発生させているソースを明らかにしている。このレポートにより、BitTorrentはまだまだ元気なことが確認されてきた。

同レポートはこれまで、アップストリームとダウンストリームを別個に扱っており、アプリケーションごとのトラフィック全体を見渡すことはできなかった。しかし、今回のレポートからその点は改善されている。

Netflixは全世界の総トラフィックの13.75%を占める王者であった。次いで、HTTPメディアストリーム(12.25%)、YouTube(10.51%)と続く。

BitTorrentは、主にEMEA(欧州、中東およびアフリカ)およびAPAC(アジア・太平洋)で人気が高く、全世界のインターネットトラフィックの4.10%を占める。

「予想されたとおり、上位4アプリケーションはいずれもビデオであった。BitTorrentは第5位で、EMEAとAPACにおけるアップストリームをほぼ専有していたことに起因する」とSandvineのカム・カレンは言う

「世界の全トラフィックを見ると、ダウンストリームがアップストリームを大幅に上回っており、この数字は注目に値する」

各地域のアップストリームとダウンストリームの合計を見ると、Netflixはアメリカ地域のトラフィックのほぼ17%を占めていることがわかる。一方、この地域ではBitTorrentはトップ10にすら入らず、2%を下回っている。

BitTorrentトラフィックはAPAC地域で最も人気があった。同地域の第2位(7.87%)のトラフィックソースで、Netflix、YouTubeよりも高い。

アップロード/ダウンロードのトラフィックとも固定接続とモバイル接続の合算値になっているが、インターネットトラフィックの全体像は実に興味深い。

このレポートにより、2018年のインターネットトラフィックのユニークがスナップショットが提供された。Sandvineには今後も、こうしたデータを公表してくれることを期待したい。

Netflix Dominates Internet Traffic Worldwide, BitTorrent Ranks Fifth – TorrentFreak

Author: Ernesto / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: November 17, 2018
Translation: heatwave_p2p
Materials of Header Image: Pierre Châtel-Innocenti on Unsplash / Rene BöhmerRene Böhmer on Unsplash