欧州オープンソースソフトウェア団体、著作権の「仕様変更」に懸念

以下の文章は、Open Forum Europeに掲載された”Saving Codeshare in the Copyright Directive“という記事の翻訳である。

Open Forum Europeは、オープンさ(Openness)の唱導者として、EU著作権指令案をめぐる激しい議論なかで、過去数ヶ月に渡って建設的かつ適時的な意見を表明してきた。我々が最も懸念しているのは、ソフトウェアを含む著作物の「仕様変更」である。実際、我々の焦点は、第13条がコード共有プラットフォーム(コードリポジトリ)における協働的オープンソースソフトウェア開発を損ねる可能性にあった。

今日、多くの政治家が、欧州ソフトウェア開発の原動力をまったく理解していない。しかし最終的に、ソフトウェア・エコシステムの運営/協働や、広く根付いたフリーおよびオープンソースソフトウェアライセンスの使用、オープンソースソフトウェアの持つ力や商業的性質に関する誤解は解け、欧州議会の7つの主要委員会の草案に「オープンソースソフトウェア開発プラットフォーム」の除外という形で反映された。

では、我々はそれで満足して良いものだろうか。確かにオープンソースソフトウェアへの影響が政治的議題となったことは喜ばしく思う。だが、ジャン=マリー・カヴァダのような「著作権マキシマリスト」(もっと言えば、この改革案のためにリスクを押し付けている一握りの加盟国)が提示したアプローチやテキストは受け入れられるものではない。

たとえソフトウェア開発が除外されたとしても、学者や市民社会、新旧産業、ユーザが危険すぎるとみなした「ソリューション」を実装するために、革新的なテクノロジーや基本的権利を犠牲としてよいものだろうか。

OpenForum Europeは来週の欧州議会での投票に先立ち、ブリュッセルの政治家や欧州首脳だけでなく、スマートで革新的なデジタルトランスフォーメーションの実現に向けて最先端を走る欧州オープンソースソフトウェア開発者にも、より強い関心をもってもらえるよう取り組んでいく。

我々は、これを問題視する域内の開発者らと共に、9月中旬にも実施されるトリローグ(欧州理事会、欧州委員会、欧州議会の三者交渉)を前に欧州各国(イタリアドイツフランスポルトガルスペイン)政府に、適切なタイミングで問題を終結させ、数百万のソフトウェア開発者を安心させるよう求める書簡を提出した。

Saving Codeshare in the Copyright Directive – OpenForum Europe

Author: Astor Nummelin Carlberg / CC BY-SA 4.0
Publication Date: 2018/09/09
Translation: heatwave_p2p