以下の文章は、TorrentFreakの記事「Popular Streaming Site Pelispedia Shuts Down, Operators Arrested」を翻訳したものである。

TorrentFreak

ウルグアイ当局は、インターポールと米映画業界の協力を得て、人気ストリーミングサイト「Pelispedia」の運営者とみられる人物を逮捕した。この男女は営利を目的とした著作権侵害の罪で起訴されている。家宅捜索により複数の証拠品が押収され、サイトは閉鎖した。

1日に100万人以上のビジターを抱えるPelispedia.tvは、ラテンアメリカ最大手のストリーミングサイトだった。

数週間前、米国通商代表部(USTR)はMPAAの報告を受け、同サイトを悪名高い海賊版サイトリストに掲載した

しかしすでにその時点で、著作権者と法執行機関は、ウルグアイの男女が運営しているとされるこのサイトに照準を合わせていた。先週、インターポール、著作権者、ウルグアイ当局の協力の下、2人が逮捕された。

ウルグアイのモニカ・フェレロ検察官によると、運営者とされる人物は、「著作権の所有者ないし相続者の書面による許諾を得ずに、営利を目的としてデジタル放送を継続的に送信可能にした罪、およびマネーロンダリングの罪」で起訴されているという。

地元メディアは、2人の容疑者を「JAGR」「MJHG」というイニシャルで伝えている。両容疑者は30日間拘束されるという。この事件は、組織犯罪を扱う裁判所で処理されており、今後さらに詳しい取り調べが進むものと思われる。

Pelispedia.tvは容疑者の逮捕後もアクセス可能であったが、昨日から停止している。姉妹サイトのPelisplusは現在もアクセスが可能だが、こちらも閉鎖に追い込まれそうだ。

Pelispedia

両容疑者は、このサイト以外に仕事を持っておらず、毎月約5000ドルを稼いでいたという。自宅からはハードウェア、2008年型プジョー、2014年型フォルクスワーゲン、現金1257ドル、2枚のPayoneer等が押収された。

捜査に協力したAlliance for Creativity and Entertainment(ACE)は、この摘発を歓迎している。

ACE広報担当者のリチャード・バノーナム氏はこのニュースについて「ウルグアイ警察・検察が、大手違法ストリーミングサイト運営者の摘発という大仕事にリーダーシップを発揮したことに感謝する」と話している。

MPAAのチャールズ・リブキン会長兼CEOもこれに同意し、Pelispedia.tvの閉鎖は、ACEによる世界的な海賊版抑止対策が成功していることの証左であるとしている。

「Pelispedia.tvのような大規模海賊版サイトの閉鎖にむけて警察当局と協働するたびに、世界中の映画・テレビ業界、そして創造的コンテンツの活気ある適法な市場に従事する無数の人々を支援している」とリブキン氏は語った。

Popular Streaming Site Pelispedia Shuts Down, Operators Arrested – TorrentFreak

Author: Ernesto / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: May 22, 2019
Translation: heatwave_p2p
Material of Header Image: Ajeet Mestry