以下の文章は、TorrentFreakの「Award-Winning John Lennon Photographer Sues Universal Music For $150,000」という記事を翻訳したものである。

TorrentFreak

写真家のアーラン・タンネンバウムが、ユニバーサル・ミュージックを著作権侵害で提訴した。ジョン・レノンとオノ・ヨーコの象徴的な写真で知られるこの写真家は、ユニバーサルが自身の作品をウェブサイトに無断で掲載したと主張している。彼は最大で15万ドルの損害賠償を求めている。

全米レコード協会(RIAA)メンバーである米ユニバーサル・ミュージックは、同社の音源の無断使用をめぐって多数の著作権侵害を起こした原告でもある。

しかし現在、同社は著作権侵害訴訟の被告という、いつもとは別の立場に立たされている。

同社を売ったているのは、写真家のアーラン・タンネンバウムだ。彼は受賞歴のある写真家で、70年代から80年代初期のニューヨークのアート、音楽、ナイトライフシーンを撮影した作品で知られている。

タンネンバウムのポートフォリオには、ベッドの中で笑い合うジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真(下記参照)など、数々の象徴的な作品が含まれている。

「ヨーコと裸でベッドに横たわるジョン・レノン、『Just Like Starting Over』のビデオを撮影中にジョークを飛ばした。1980年11月26日、SoHoスタジオにて」とタンネンバウムのサイトの説明にはある。

訴状には「タンネンバウムは本件写真の著者であり、本件写真の著作権を含め、本件写真に関するすべての権利、タイトルおよび利益の唯一の所有者である」と記されている。

著作権法第501条に基づいて提出された訴状によると、ユニバーサル・ミュージックは「世界で最も影響を与えた音楽とそれを生み出したアーティスト」を紹介する「uDiscoverMusic」というウェブサイトの運営者であるという。

問題となっているのは、サイトに掲載された「ジョン・レノン – ミルク・アンド・ハニー」という見出しの記事で、下記スクリーンショットにあるようにタンネンバウムの写真が右側に表示されている。

訴状に記載されたuDiscoverMusicのスクリーンショット

この記事は2015年7月にはユニバーサルのウェブサイトに掲載されていたが、タンネンバウムが作品の無断使用に気づいたのは2019年5月のことだったという。

「ユニバーサル・ミュージックは、本件写真を複製してウェブサイトに公開することにより、本件写真における原告の著作権を侵害した」と訴状にて述べられている。

「ユニバーサル・ミュージックは、本件写真を複製、展示、配布および使用のライセンスを得ておらず、また許諾された事実もない」

さらに、原告はユニバーサルの無断使用は明確な意図を持って行われたと主張し、「原告の権利を軽視している」と述べている。

原告側は陪審裁判を求めており、ユニバーサルの「不法行為」に対する損害賠償を受ける権利があると主張し、侵害された作品に対する15万ドルの法定損害賠償の支払いを要求している。

TorrentFreakが入手した訴状は、つい昨日提出されたばかりであり、ユニバーサル・ミュージックの反応は得られていない。訴状の写しはこちらから(pdf)

Award-Winning John Lennon Photographer Sues Universal Music For $150,000 – TorrentFreak

Author: Andy / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: May 23, 2019
Translation: heatwave_p2p
Material of Header Image: Anna Jiménez Calaf