以下の文章は、TorrentFreakの「Popular Stream-Ripper Voluntarily Disables YouTube Conversion」という記事を翻訳したものである。

TorrentFreak

世界最大手のストリームリッパーサイト「Onlinevideoconverter.com」が、YouTubeビデオの変換とダウンロードを自主的に終了した。同サイトによれば、YouTubeが「違反ダウンロード」を防ごうと複数のストリーミングサイトのサーバをブロッキングしたことを受けての決断だという。

1日数百万人のユーザを抱えるOnlinevideoconverter.comは、インターネット最大手のストリーム・リッピングサイトだ。

このサービスは、YouTubeをはじめとする各種プラットフォームのビデオを変換したり、ダウンロードする機能を提供し、人気を博してきた。

同サイトは何年にも渡って問題なく運営されてきたが、今月に入って状況は一変した。YouTubeは、いわゆるストリームリッパーによる「違反ダウンロード」を阻止すべく、そのサーバのブロッキングを開始したのだ。

このブロッキングは初めのうちこそうまくいったかに見えたが、多くのストリーミングサイトはすぐさま回避策を見つけ出した。サーバのIPアドレスを変更すれば、少なくとも一時的には回避できることがわかったのだ。Onlinevideoconverter.com(OVC)もこの手法を用いて数日後には完全に復旧した。

だが、サイトの運営陣はすでに戦意を喪失してしまったようだ。本日、同サイトにアクセスしたユーザたちが気づいたように、すでにYouTubeビデオのダウンロード機能は停止している。同サイトの担当者は、この停止が意図的なものであることを明かした。

「YouTubeの最近の態度を考慮して、我々が提供してきたYouTubeビデオの変換機能を無効にすることを決断しました」とOVCはTorrentFreakに語った。

現時点でも、サイト上にはYouTubeのサポートについて記載されているが、これはあくまでもSEOのためだという。はっきりしているのは、YouTubeビデオのリッピングとダウンロード機能が終了したということだ。

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OVCによると、この決定は自主的なものであり、権利者やYouTubeから直接コンタクトがあったわけではないという。OVCは、最善の方向性を模索した結果であるとしたうえで、YouTube以外のプラットフォームのダウンロード/変換ツールは今後も提供を続けることを強調している。

「誰かからコンタクトがあったというわけではなく、YouTubeの最近の取り組みを考えると、こうするのが最善だと考えたのです」とOVCは付け加えている。

OVCが最大手のストリーム・リッパーであることを考えれば、音楽業界はこの決断を歓迎するだろう。しかし、すべてのサイトが同じ方向に向かっているわけではない。

例えば、Mp3-youtube.downloadは、サービスを継続するためなら何でもする、と公言している。

「YouTubeのアップデートは愚かだと思いますよ。我々はいつだってソリューションを見つけ出すのですから」とMp3-youtube.downloadは我々に語った。

もちろんわかりきったことではあるが、完璧なブロッキングというものは存在しない。だが音楽業界としては、十分なサービスが一時的にでも利用できなくなり、一部の人たちが離れていくことを期待しているのだろう。

Popular Stream-Ripper Voluntarily Disables YouTube Conversion – TorrentFreak

Author: Ernesto / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: July 23, 2019