以下の文章は、TorrentFreakの「File-Sharing Giant Openload Has its Domain Suspended」という記事を翻訳したものである。
インターネット上で最大規模のファイルホスティングサイト「Openload」が、メインドメインのコントロールを失った。レジストラ「Tucows」から.coドメインが凍結されたとみられ、現在ステータスコードはserverHoldの状態にある。さらに、Openloadの(別ドメインの)公式ステータスページにもアクセスできない状態が続いている。
1日に数百万人がアクセスするファイルホスティングサイトのOpenloadは、HuluやHBO Goなどの人気ストリーミングサイトを凌ぐほどのトラフィックを生み出している。
同サイトは適法にも利用されているが、海賊版コンテンツが頻繁にアップロードされていることもあり、権利者たちの頭痛の種になっている。
その海賊としての汚名は、先日も米国政府の「悪名高い市場」リストに掲載されるというかたちでも追認されている。
Openloadはこれまで法的措置を免れてきたものの、今週、大きな痛手を負うことになった。数時間前から、同サイトのメインドメインである「Openload.co」が応答しなくなっている。
通常であれば、Openloadのホームページにはブラウザ用のアップローダーが表示されていたが、現在はサイトのIPアドレスが見つからないというエラーメッセージが表示されている。
このエラーメッセージは、DNSエントリが見つからない場合に表示される。また、Whoisのステータスメッセージにも「serverHold」が表示されていることが確認された。
ICANNによると、ドメインのステータスが「serverHold」になることはほとんどなく、「通常は、法的紛争、不払い、またはドメインが削除の対象となった状態」であるという。
このステータスは、ドメインレジストラ(本件ではTucows)によって設定され、ドメインへのアクセスができなくなる。
この措置がとられた理由は現時点では不明だ。我々はTucowsにコンタクトをとったが、同社からのコメントは得られなかった。
興味深いことに、Malwarebytesは現在、Openload.coにトロイの木馬が含まれている可能性があるとしてブロックしている。だが、このことがドメインの問題に関連しているかはわからない。
我々が把握している限りでは、Openloadはこの問題について公式声明を発表してはいない。しかし、サイトの公式ステータスページにもアクセスできないという点にも注目すべきだろう。ステータスページはドメインの問題とは無関係にもかかわらずダウンしており、問題はサーバ側にある可能性もある。
Openloadドメインの停止は、これが初めてではない。2016年にもドメインレジストラのNamecheapが「あまりにも多くのDMCAクレーム」を寄せられているとして、Openloadのドメインを一時的に停止した。
最終的には、Openloadはドメインの権限を取り戻した。Namecheapは同社法務部が「強引すぎた」ことを公式に認め、OpenloadがDMCA通知に適切に対応する限り問題はないとした。
Openloadは複数のバックアップドメインを所有しているとみられている。Oload.streamとOload.lifeは、Openloadと同一のコンテンツを提供するオルタナティブとして機能しているが、これがOpenload公式のドメインであるかどうかは確認できていない。
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6月20日更新: Openloadがドメインのコントロールを取り戻した。「serverHold」は約1日で解除された。Openload.coのウェブサイトに今回の件に関する説明は掲載されていない。
File-Sharing Giant Openload Has its Domain Suspended – TorrentFreak
Publication Date: June 20, 2019
Translation: heatwave_p2p