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人気のビデオホスティングサイト「Openload」が、アップローダー向けアフィリエイトプログラムを終了した。この決定は、広告収入の減少と、それに伴う経済的圧力に起因するもののようだ。Openloadは昨年、 HuluやHBO Goを上回るトラフィックを生み出していた。

我々は今月始め、人気のビデオホスティングサイト「RapidVideo」の窮状についてお伝えした

RapidVideoはこれまで、ユーザが無料でアップロードしたコンテンツを訪問者に無料で視聴させてきた。このシステムは広告収入によって賄われていたのだが、揺れ動く市場環境により、同プラットフォームに驚きのアナウンスを強いられることになった。

同社は「もはやインターネット広告では(訳註:事業を続ける上で十分な)資金を調達することはできない」として、月額5ドルのサブスクリプションプランを検討していることを明らかにした。

大きな問題は、Kodiユーザの大量流入だった。Kodiの「海賊版」アドオンは、RapidVideoの広告を回避したコンテンツへのアクセスを提供している。

「当社が使用する約650Gbit/sのうち、320Gbit/s が広告収入の得られないKODIやダウンロードツールなどを介したアクセスである」と同社は説明する。

RapidVideoはTFに対し、こうしたアドオンはHTML5ビデオプレイヤーから直接ビデオURLを抜き出して利用しており、その結果、収益化できない大量のトラフィックが発生していると説明、サブスクリプションパッケージを導入すれば、問題を軽減できるだろうと述べていた。

こうした問題に頭を悩ませているのはRapidVideoだけではない。今週、別の大手ファイル共有サービスが、広告収入は持続的ではないとしてビジネスモデルを変更した。

Openloadは現在、インターネット上のトップ250の1つに数えられるサイトだ。昨年お伝えしたように、同サイトが生み出すトラフィックはHuluやHBO Goを上回っている。しかし、RapidVideoが直面しているのと同様の圧力が、同プラットフォームに変化を迫っている。

即時かつ大きな変更は、サイトにコンテンツをアップロードするユーザが、その動画の再生回数に応じた報酬を得られなくなったことである。たとえるなら、YouTubeが人気YouTuber全員を非収益化するといったところだろうか。

「当社は、2019年4月15日をもってアフィリエイトプログラムを終了します。最低引き出し金額の20ドルを超える収益残高のお支払いは、2019年4月30日までとなります」とアフィリエイター向けの声明の中で説明した。

「残念ながら、昨今の状況、継続的な広告収入獲得の難しさに鑑み、このような決断に至りました。サービスを存続・安定させるために、他に手段はありませんでした」

ビデオをアップロードしてきたアフィリエイターの数はサイトのみぞ知るところだが、このプログラムが終了したことで、当然のことながらインターネット上には批判や不満の声が上がっている。そうは言ってもビジネスは市場の変化の影響を受けており、収入が支出を上回らないのであれば、無い袖は振れない。

アフィリエイターは多額の収入を得ているというわけではない。上記の画像は、Openloadのアフィリエイトパネルだが(プライバシー上の理由で編集を加えてある)、このユーザは9ドル以下の稼ぎしかない。最低支払額の20ドルに達していないため、彼が収入を手にすることはないだろう。しかし、ほかのアフィリエイターからは、約束どおり収益が振り込まれたとの報告もある。

もう1つの重要な問題は、アフィリエイトプログラムが、特定サービスへのコンテンツのアップロードを促すインセンティブになっているということである。その最たる存在がYouTubeであろう。Openloadがこのプログラムを終了すれば、同サービスにアップロードされるコンテンツが減少することは容易に想像できる。しかし、サイト運営者は、今後起こりうる結果については十分理解しているという。

「私たちの決定はすべて最終的なものです。それによって引き起こされる結果も理解しています」と述べている

現時点で、いくつかの競合サービスがOpenloadアフィリエイターを引き込もうと動きだしている。その試みが成功するかはわからないが、サイトの規模と広告収入との間には関連性が存在しているようにも思える。

規模が大きくなれば大きくなるほど、運営コストを広告収入でまかなうことはますます難しくなっていく。つまり、成功したサイトは、最終的にRapidVideoやOpenloadと同じ問題に直面し、苦しむことになるのだろう。

Update:RapidVideoから公式コメントが届いた。

「昨日よりプレミアムセールスプログラムを開始し、1つのIPアドレスにつき1日60分の時間制限を設け、上回った場合には1時間のクールダウンタイムを設けることになりました」

「また、検索エンジンを搭載した新バージョンのウェブサイトも昨日ローンチしました。この60分の時間制限は、当社のサーバーに『寄生(leech)』するKodiユーザ、不正アプリ・ツールなどによる悪用を防ぐためのものです」

「現在、帯域は630Gbit/sから165Gbit/sに減少しました。その結果、多額の節約に繋がっています」

Huge Video-Hosting Site Openload Stops Paying Uploaders – TorrentFreak

Author: Andy / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: April 19, 2019
Translation: heatwave_p2p
Material of Header Image: Marian Kroell