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6年前の今週、ロシアは著作権法を改正し、著作権者が国内ISPに著作権侵害サイトをブロッキングさせることを可能にした。その記念すべき日に、通信監督機関ロスコムナゾールは、現在9500もの著作権侵害サイトをブロッキングしていることを明らかにした。この数字は昨年より倍増している。

2013年8月1日、ロシアは違法にインターネットに投稿されたビデオコンテンツを著作権者がブロッキングすることを認める新たな法律を施行した。

この改正から1年後、写真を除くすべての知的財産権にも同様の保護が拡大された。

2015年5月1日にはさらに新たな規則が追加され、侵害を繰り返したり、継続しているとみなされたサイトを永久にブロッキングできるようになった。当局はおよそ3400のサイトが影響を受けたことを明らかにした。

昨年、ロシアの通信監督当局ロスコムナゾールは、約5000のウェブサイトが著作権侵害を理由に同国ISPからブロッキングされていることを明かした。これにより、ロシアは海賊版サイトのブロッキングにおいて世界のフロントランナーとなった。しかし、ブロッキングの取り組みはさらに加速していった。

ロスコムナゾールは今週、当初の法律が導入されてから6年、ほぼすべての権利者がブロッキング命令を請求できるようになった改正法の施行から5年を迎え、ブロッキングされているサイトの数が急増していることをTASS通信に語っている。

「ロスコムナゾールはこれまで、モスクワ市裁判所に寄せられた暫定的な(ブロッキング)措置を求める約6000件のクレームに対応した」と同局広報担当者は述べた。

これにより、ロシアでは9500以上の「海賊版」サイトがブロッキングされており、昨年報告された数に比べ、ほぼ倍増している。なお、知的財産権問題でロシアを糾弾している米国では、著作権を理由としたブロッキングは1件も行われていない。

先週、ロスコムナゾールは、ゲーム・オブ・スローンズの新シリーズを海賊版の被害から保護するための抜本的な対策に着手したことを明かした。

「ロスコムナゾールが受理した著作権者の申し立てに基づき、外国ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の違法コピーへのアクセスを制限するための対応措置が取られている」と同局は声明で述べている。

ロスコムナゾールはこの申立を受け、著作権侵害コンテンツへのアクセスを提供する327のサイトに対してブロッキングを実施したという。

ロシアでは海賊版サイトへのブロッキングは有力な選択肢の1つとなっているが、一方で大手ソーシャルネットワークのvKontakteのような適法サイトに同様の措置を講じることは現実的ではない。ブロッキングの開始から6年が経過してなお、ロシア最大の出版社であるEksmoが先月、vKontakteに対する4度目の訴訟を起こしたのはそのためである。予備審問は5月24日に予定されている。

Russia Says its ISPs Currently Block More Than 9,500 Pirate Sites – TorrentFreak

Author: Andy / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: May 04, 2019
Translation: heatwave_p2p
Material of Header Image: Kyle Glenn