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ロシア国家会議(下院)は、ロシア国内で禁止されたVPNや匿名化ツールへのリンクを提供する検索エンジンに罰金を科す法律を可決した。さらに検索エンジンが、どのドメインを遮断すればよいかを示す最新情報を提供するリソースに接続しなかった場合にも、罰金が科されることになる。

この数年、ロシアはインターネットの検閲に向けた様々な施策を講じ、多数のウェブサイトへのアクセスを遮断してきた。すでに数千のウェブサイトがブロックされており、海賊版サイトもメインターゲットの1つなのだが、やはり最大のターゲットは国家に批判的なコンテンツを掲載するウェブサイトだ。

ブロッキングの対象となるサイトが増えるに従い、多くのインターネットユーザがそれを回避するようになっていった。海賊版サイトのブロッキング回避では、プロキシやミラーが重要な役割を担っているが、ロシア市民はVPNやアノニマイザ(匿名化ツール)に目を向けている。

その結果、VPNやアノニマイザ自体が監視の対象となってしまい、ロシア国内で活動する事業者は当局への登録を義務づけることになった。もちろん、多くのサービスが登録をせず、いたちごっこが続いている。

これまでは、検索エンジンを利用すればVPNなどのサービスは容易に見つけることができた。しかし今週、ロシア政府はそれをより困難にするためのツールを手にした。ロシア国家会議が、第3読会(最終読会)を経て、違法サイト、VPN、匿名化ツールへのリンクを提供する検索エンジンに罰金を科す法案を成立させたのだ。

ロシア連邦行政違反法典の改正案によれば、オンラインサービスがブロッキングの対象となっている情報リソースへのリンクを抑止できなかった場合、個人であれば3000〜5000ルーブル(5300〜8800円)、機関であれば最高5万ルーブル(8万8000円)、法人であれば50万〜70万ルーブル(88万〜123万円)の罰金が科されるという。

国家情報システム(FGIS)は、ロシア国内で禁止されているサイトやサービスの情報を提供するため、ブロックされたドメインの最新データベースへのアクセスを提供している。検索エンジンは30日以内にこのシステムに接続するよう義務づけられており、そうしなければ上述の罰金が科せられることになる。

タス通信によると、改正案は2017年春会期終盤に成立した匿名化法に付随するものになるという。この法律では、VPNや匿名化システムの所有者及び事業者は、当局に身元を登録し、ブロッキングの対象になっているサイトのデータベースに接続することが義務づけられている。

この要件をみたさなければ、ロシア連邦通信局が管理するブロッキングリストに追加され、罰金が科せられることになる。
Russian Govt Approves Fines For Search Engines Linking to Banned VPNs – TorrentFreak

Author: Andy / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: June 8, 2018
Translation: heatwave_p2p