以下の文章は、電子フロンティア財団の「VICTORY! There Is No Link Tax in the End-of-Year Bills」という記事を翻訳したものである。

Electronic Frontier Foundation

もともと悪法であったジャーナリズム競争・保護法(JCPA:Journalism Competition and Preservation Act)案は、不思議なことに修正が加えられるたびにさらに悪いものになっていった。推進派にとって最大のチャンスは、議会の誰もが阻止できない無関係な法案に抱き合わせることだった。

今月はじめ、それが実現しそうな気配があった。法案の推進派は、この違憲で、お粗末な法案を、通常の、だが「通過必須の」軍事歳出法案である国防権限法(NDAA)に追加したのである。このトリックに反対の声を上げ、JCPAを単体で審議するよう強く要求した方々には深く感謝する。

賛成派の多くは、JPCA反対の声をビッグテックの擁護だとみなしている。だが、そうではない。多数の記者を代表する労働組合も反対している。市民団体やビッグテックの批判者も反対している。そして何より、あなたが反対しているのである。そうした人々が、この法案がオンラインでの情報の自由な流通にもたらす危険性を訴えるために、何千ものメッセージを議会に送ってくれたのだ。

NDAAがJPCAへの門戸を閉ざしたとはいえ、この法案が年度末のオムニバス法案(来年度の政府歳出を策定し、しばしば他の法案が抱き合わせられる大規模な歳出法案)に加えられる可能性が残されていた。だが、我々は押し返し続け、そしてみなさんも押し返し続け、ついに、勝利したようだ。

ありがとう、皆さんの協力がなければ、成し遂げることはできなかった。これによって、リンク税はジャーナリストを助ける方法でないことを議会が学んでくれればよいのだが。

VICTORY! There Is No Link Tax in the End-of-Year Bills | Electronic Frontier Foundation

Author: Katharine Trendacosta / EFF (CC BY 3.0 US)
Publication Date: December 20, 2022
Translation: heatwave_p2p
Material of Header image: Mr Cup / Fabien Barral