TorrentFreak

数ヶ月前、123movies(123movieshub、GoMoviesとしても知られる)は、突如閉鎖を発表した。ハリウッドの最大の宿敵の消滅の背景に何があったのかは長らく謎であったが、現在、MPAAは犯罪捜査と映画業界の熱心な関与によって追い込まれていったと説明している。

今年初頭、123moviesはインターネット上で最大の海賊版ストリーミングサイトだった。

123moviesには日に数百万のユーザが訪問していた。MPAAがこのようなサイトを放っておくはずもなく、「世界で最も人気の違法サイト」と名指しで非難した

ハリウッドは、こうした露骨な侵害活動に頭を悩ませていた。そこで、米国当局の力を借り、水面下で123moviesを閉鎖させるべく動き出した。

2017年、駐ベトナム米国大使は、同国政府にサイト運営者を国内法に基づき刑事訴追するよう要求。さらに、123moviesは米国通商代表部(USTR)にもマークされ、「悪名高い市場」報告書にも掲載された。

今年3月、MPAAは問題を早急に解決すべく、ベトナムに人員を派遣し、123moviesの崩壊に向けて、同国の犯罪捜査警察局とチームを組んだ。

その数日後、123moviesは閉鎖した

「今、お別れの時を迎えています。我々の友人でいてくれてありがとう。ともに歩んでくれてありがとう」と123moviesは別れの言葉を記した。さらに、今後は映画やテレビ番組にお金を支払い「リスペクト」するよう求めた。

この劇的な方向転換について、公式な説明がなされることはなかった。しかし、運営者の危機感がそれまでにないほど高まっていたことは想像に難くない。映画業界の圧力が高まり、ベトナム政府は著作権侵害の問題により厳しい態度を示すようになっていたのだ。

123movies自身は閉鎖に至った詳細な理由を明らかにはしなかったが、代わりにMPAAがその内幕を明らかにした。今週、米国政府に提出された「悪名高い市場」リストのなかで、彼らが犯罪捜査に関与していることを明らかにしている。

「2018年の重要な進展として、123movies、123movieshub、gostream、およびgomoviesとの名称で運営されていた海賊版組織の閉鎖があった。これはベトナム国内での犯罪捜査の開始と、業界の重大の直後に起こった」とMPAAは記している。

MPAAが記す123moviesの終焉

TorrentFreakはMPAAに、この捜査によって逮捕や起訴が行われたのか、あるいは現在も捜査は進行中なのかを訪ねたが、現時点では返答はない。

しかし、123moviesが増大する圧力に耐えかねて閉鎖したことは明らかだ。この件が今年の海賊版対策の主要な成功事例なのは間違いないが、問題が解決したわけではない。

123moviesが消滅した後、その隙間を狙って多数のクローンやコピーが登場した。しかし、MPAAによれば、これらのサイトもすでに射程に収めているという。

「その閉鎖以降、多数の模倣サイトが登場した。これら海賊版サービスの一群は、その閉鎖に先立って、少なくとも8カ国でブロッキングされており、模倣サイトを閉鎖に追い込む取り組みも進んでいる」とMPAAは指摘する。

すでにその動きは顕在化している。先月、最大規模のクローンサイト「123movieshub.sc」は、ドメインレジストラによりドメインを無効にされたことで、突如オフラインになった。しかし予想されていたように、ほかの123moviesクローンがトップの座を奪い取った。

123movies Was Shut Down Following a Criminal Investigation – TorrentFreak

Author: Ernesto / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: October 5, 2018
Translation: heatwave_p2p
Materials of Header Image: Thomas Wolf (CC BY-SA 3.0) / DrRandomFactor (CC BY-SA 3.0)