以下の文章は、Fight for the Futureの「NEW LETTER: Hundreds of youth beg progressive lawmakers to stand up for them against KOSA and conservative attacks on reproductive and LGBTQ content」という記事を翻訳したものである。
全米各地の数百人のLGBTQの若者たちが、議会プログレッシブ議連に直接訴えかける書簡を送付した。書簡には、子どもオンライン安全法(KOSA)に反対し、立ち上がってほしいという切実な願いが込められている。KOSAは今夏に上院を通過し、今日には下院エネルギー商業委員会を通過した。
KOSAが提案されて以来、数十万の若者たちがKOSAに反対し、議員たちに電話をかけ、メールを送り続けてきた。しかし、議会ではほとんど無視されたままだ。トランスジェンダーやジェンダー・エクスパンシブの子を持つ親たちも議会に書簡を送り、オンラインのリソースがれほど家族の命綱になっているかを訴えてきた。全米で保守派から日々犯罪視され、悪魔化されているにもかかわらず、彼らの声もまた、許し難いほどに無視され続けている。リプロダクティブ・ライツやLGBTQ、デジタルライツの擁護団体も、法案への懸念を繰り返し表明し、支援するコミュニティへの悪影響を警告してきた。
書簡の全文はこちらで読むことができる。
Fight for the Futureのキャンペーナー、サラ・フィリップス(she/they)は次のように述べている。
「Project 2025を企画したヘリテージ財団の狙いははっきりしています。KOSAを利用して、トランスの若者や中絶を求める人々の命に関わる情報を検閲しようとしているのです。右派議員たちが社会的弱者への大規模な検閲の土台を築くのを黙って見ているようでは、Project 2025の脅威を本気で受け止めているとは言えません。
この新しい書簡には、LGBTQの若者たち数百人の生の声が詰まっています。インターネットは彼らにとって、単なる情報源ではありません。同じ経験を持つ仲間と出会い、家庭や学校では得られない受容と連帯を見出す場所なのです。調査によると、有色人種のLGBTQの若者たち――この国で最も傷つきやすい人々――は、オンラインコミュニティにアクセスできると、より健康に、より長く生きられるといいます。
コメントの多くは、オンラインリソースを守るためにインターネットを駆使し、彼らの存在とプライバシーを脅かす悪質なインターネット法案に対抗して、オンラインコミュニティを組織化する若い活動家たちによるものです。中には、彼らを受け入れてくれない家庭環境で暮らしていたり、ワシントンDCまで飛んで議員に直接訴える余裕などない若者もいます。だからといって、彼らの声に耳を傾けなくていい理由にはなりません。自分たちの日々の暮らしや人間関係に直接影響を与える法案について、意見を述べる権利は誰にでもあるはずです。本当に子どもたちを守りたいのなら、まず彼らの声を聴くべきです。特に、最も弱い立場に置かれた子どもたちの声を」
YouthAgainstKOSA.comには、LGBTQの若者たちからの心を揺さぶる声が寄せられている。その一部を掲載する。
「幼い頃、自分を理解し受け入れてくれる仲間とオンラインで出会えなかったら、きっと孤独と恐怖に押しつぶされていただろう。KOSAが私の子ども時代にあったら? 自分が何者で、何が好きなのかさえ、わからないままだったと思う。自閉症スペクトラムでLGBT+の私には、現実の友達よりもネット上の友達を作る方がずっと得意だった。私のような子は友達なしで育つべき? 絶対にそんなことはない。子どもを守る道は、自主性や自制心、創造性や社会性を育む場所を奪うことじゃない。同意や自己肯定について教え、ありのままの自分でいられる場所を与え、プライバシーを守ることだ。10代の頃、プライバシーがどれほど大切だったか、大人は覚えていないの? 子どもには成長し、時には間違いを犯す余地が必要だ。KOSAはその場所を奪い、子どもたちの成長と幸せを摘み取る。そんな代償を払う価値はない。長期的な解決策にこそ投資すべきだ! 子どもたちには、自分で安全に、自由に生きることを学ぶ時間をかける価値がある。KOSAのような悪法ではなく、その成長を支えるべきだ」-エマ・B
「自分の住む場所にコミュニティがなくても、ネット上でつながりを見つけられる。そこで仲間のことをもっと知り、自分の居場所を見つけられるんだ」-メリッサ・H、アラバマ州
「カルトで育った私の命を救ってくれたのは、ネットだった。誰も味方がいなかった時、支えてくれる人たちがそこにいた」-エイビス・A、アリゾナ州
「LGBTQのティーンである私にとって、ネットは信じられないほど貴重な情報源だった。ネットがなければ、孤立感に押しつぶされ、自分の気持ちをどう表現していいのか、誰に助けを求めればいいのか、わからなかったと思う。この情報源にアクセスできて、一人じゃないと気づくチャンスを、誰もが持てるように」-ケネディ・B、アリゾナ州
「両親は熱心なモルモン教徒。私はクローゼットの中にいる。ネットのリソースを奪われたら、私自身の一部を失うことになる」-エリオット・T、アーカンソー州
「すべての子どもに、健全に成長し、自分らしくいられる場所が必要だ。子どもたちが素の自分でいられる『第三の場所』が消えつつある今、ネットがその役割を果たしている。KOSAは子どもを守る法案じゃない。誰かの感情や政府の意向で、人々の自由を管理し、踏みつけるための法律だ」-アマンダ・クレックナー、アリゾナ州
「時として、インターネットは、仲間を見つけたり、自分の経験を言葉にする方法を学んだりできる、たった一つの場所なんだ」-リザ・H、カリフォルニア州
「私たちの居場所は、とてもとても限られている。だから、ここを守らせて」-アンキタ・K、ジョージア州
「SESTA/FOSTAで一度、オンライン検閲を経験した。私のコミュニティは壊された。二度と、私や友人たちにそんな思いはさせたくない」-メリッサ・カドリ、ミシガン州
「KOSAが通れば、家族に自分たち兄弟がクィアだとバレた時、助けを求める手段が何一つなくなる」-ライオネル・C、ケンタッキー州
「KOSAは、一見すると善意の法案に見える。でも、掘り下げれば掘り下げるほど、検閲に悪用される欠陥が見えてくる。LGBTQコミュニティの話題を有害だと考える政府関係者が、それらを排除する余地が大きすぎる。言論の自由を奪うだけじゃない。若者が必要な情報やサポートにアクセスする権利も奪う。ネットは、家庭に居場所がない人たちにとって、唯一のコミュニティや支援を見つけられる場所になっている。KOSAはそれを奪い、若者を危険な環境に置き去りにする。頼る先がなくなってしまう。この法案は誰も守れない。ただ、すべてをもっと悪くするだけだ」-アナカ・T、ノースカロライナ州
「KOSAは、私を救い、人生を生きる価値あるものにしてくれたすべてのものを奪う。今の私の人生にあるすべてのものが、今日まで私が生きてこれた理由なんだ」-キャロライン・L、ワシントン州
「私はゲイの子どもだった。トランスの子どもだった。何も理解できず、ただ自分が『違う』ということだけを知る世界で生きることがどれだけ恐ろしいことか、身をもって知っている。子どもたちには、自分や他人のことを学び、自分の中に安らぎを見出すための資源が必要だ。オンラインでもオフラインでも」-アレクサンダー・C、ワシントン州
NEW LETTER: Hundreds of youth beg progressive lawmakers to stand up for them against KOSA and conservative attacks on reproductive and LGBTQ content
Author: Fight for the Fiture
Publication Date: September 18, 2024
Translation: heatwave_p2p
Material of Header image: Dmitry Ratushny