以下の文章は、電子フロンティア財団の「EFF’s Statement on Dobb’s Abortion Ruling」という記事を翻訳したものである。

Electronic Frontier Foundation


本日の判決は、無数の人々の基本的権利を奪うものであり、同時に、データプライバシーに対する公正かつ意味のある保護の重要性を強調するものでもある。アプリの使用、検索ワード、ソーシャルメディアの投稿、友人へのメールなど、日常生活の中で残ってしまう情報の収集・使用に対して、誰もが強力なコントロール権を有するべきである。だが、人工妊娠中絶へのアクセスを求める人たち、提供する人たち、支援する人たちは、オンライン・オフラインで記録されるデータが法執行機関に取得される可能性を想定しなくてはならなくなった。

我々は、利用するサービスのプライバシー設定を注意深く確認し、位置情報サービスを必要としないアプリにはそのパーミッションを取り消し、暗号化メッセンジャーを使用しなくてはならない。企業は、匿名アクセスの許可、行動トラッキングの中止、データ削除ポリシーの強化、転送データの暗号化、メッセージのエンドツーエンド暗号化のデフォルト化、位置情報トラッキングの防止、データ照会があった際のユーザへの通知を徹底し、ユーザを保護しなくてはならない。州および連邦政府の立法者たちは、意味のあるプライバシー保護法を制定しなくてはならない。このような措置はいずれも、プライバシー保護に必須であるにもかかわらず、足踏みを余儀なくされていたものである。

さらなるリソースを、リプロダクティブ・ライツ問題のページで公開している。

EFF’s Statement on Dobb’s Abortion Ruling | Electronic Frontier Foundation

Author: Cindy Cohn and Corynne McSherry / EFF (CC BY 3.0 US)
Publication Date: June 24, 2022
Translation: heatwave_p2p
Header image: Gayatri Malhotra