Copyright Copyright Term Public Domain
とうとうパブリックドメインが帰ってきた! だが戦いは終わらない
1998年に20年間の著作権保護期間延長を決めた米国が、20年ぶりのパブリックドメインデーを迎えた。
1998年に20年間の著作権保護期間延長を決めた米国が、20年ぶりのパブリックドメインデーを迎えた。
著作権の強化はクリエイターを利するわけではない。著作”権”者を利するのだ。
米国、カナダ、メキシコで交渉が続けられてきたNAFTAに代わる新たな通商協定により、カナダの著作権保護期間が最低でも20年間は延長されることになりそうだ。
録音物の最長144年の保護を認めた米国音楽近代化法案が、上院で修正が加えられた上で可決された。本来の保護期間よりは多少長引くものの、当初の懸念は大幅に緩和されている。
飽くことなく繰り返されてきた著作権保護期間延長。しかし、その再現のない延長への流れに変化が見られている。
ミッキーマウス保護法とも呼ばれる1998年の著作権保護期間延長法から20年。米国では来年から再びパブリックドメイン入りする作品が登場する。
パブリック・ドメインとなったはずの『アンネの日記』が、なぜウィキメディアから削除されたのか。
ここ数週間、ホロコースト時代の2つの作品――『アンネの日記』と『わが闘争』――をめぐる著作権の議論が広くメディアの注目を集めている。第二次世界大戦終結から70年後のいま、こうした問題が噴出しているという事実は、著作権が著者にインセンティブを与えるという著作権本来の目的を逸脱して、政治目的で用いられていることを表している。