Copyright Copyright Term
クリエイターは「死後70年間の著作権保護」を望んでいるのだろうか?
著作権の更新が必要だった米国の1923年~64年の出版物を調査したところ、65~75%が更新されていなかったという。つまりほとんどがパブリックドメインだった。
著作権の更新が必要だった米国の1923年~64年の出版物を調査したところ、65~75%が更新されていなかったという。つまりほとんどがパブリックドメインだった。
著作権保護期間の延長は、社会には不利益をもたらし、長く無意味な歴史的空白を生み出す。それがわかっていて、なぜ延長する国が後を絶たないのか?
*共和党のジョシュ・ホーリー上院議員が、著作権保護期間を56年に短縮する法案を提出した。この法案は、ディズニーを筆頭とする大手映画スタジオに遡及的に適用される。フロリダ州の「ゲイと言ってはならない」法への反対など、ディズニーの政治的活動を間接的に罰する狙いがあるようだ。*
1998年に20年間の著作権保護期間延長を決めた米国が、20年ぶりのパブリックドメインデーを迎えた。
著作権の強化はクリエイターを利するわけではない。著作”権”者を利するのだ。
米国、カナダ、メキシコで交渉が続けられてきたNAFTAに代わる新たな通商協定により、カナダの著作権保護期間が最低でも20年間は延長されることになりそうだ。
録音物の最長144年の保護を認めた米国音楽近代化法案が、上院で修正が加えられた上で可決された。本来の保護期間よりは多少長引くものの、当初の懸念は大幅に緩和されている。
飽くことなく繰り返されてきた著作権保護期間延長。しかし、その再現のない延長への流れに変化が見られている。