Electronic Frontier Foundation
テレビの前でのダンスを許さないFIFA
ワールドカップの季節がやってきた。ワールドカップといえばゴール。そしてゴールといえば歓喜。2010年ワールドカップでは、米国サッカーファンは試合終了間際の劇的ゴールに歓喜の声を上げた。その映像集がこちら。……ああ、つらい。それはさておき、FIFAはサッカーファンがテレビの近くで歓喜することを快く思わないようだ。少年がゴールに歓喜する姿を写したわずか5秒のビデオに、FIFAは削除を申し立てた。
キャサリン・コーンは、イングランド対チュニジア戦のゴールを祝う7歳の息子のビデオを撮影した。彼女の息子は「スパーズの大ファンで、ハリー・ケインを絶対的に崇拝しているんです。だから、大喜びでリビング中で踊りまくっていました」という。しかし不幸なことに、このダンスはテレビの前で行われた。それこそFIFAがもっとも気にかけるもの、彼らの著作権だ。
コーンは翌朝、Twitterに投稿したビデオがFIFAの申立によりDMCA削除されていることを知った。わずか5秒のビデオの背景に、今年英国で最も視聴されたテレビ番組がぼんやりと写っていたとして、誰がそれを見ようとするだろうか。
うーん。著作物がバックグラウンドに偶然入り込んだ、子どもが踊っている短いビデオ……。そこから得られる教訓のために、FIFAが10年に渡る法廷闘争に乗り出すことのないよう願うばかりだ。フェアユースを尊重し、そしてファンを尊重すべきだろう。
脅迫あるいは削除の日付:
2018年6月18日
FIFA Is Not Okay With Dancing In Front of the TV | Electronic Frontier Foundation
Translation: heatwave_p2p