以下の文章は、Fight for the Futureのキャンペーンページ「ON APRIL 11, THE ANNIVERSARY OF SESTA/FOSTA, TELL CONGRESS TO INVESTIGATE ITS HARMS」を翻訳したものである。

SESTA/FOSTAのが制定されてから4年が経ちます。悪しきインターネット政策による巻き添え被害を議会に理解させるために、あなたの地元の議員に電話して伝えてください。

4年前の4月11日、SESTA/FOSTAは法律になりました。この法律はインターネットを広く検閲し、人を死に至らしめる結果をももたらしました。SAFE SEX Workers Study Act(SAFE SEXワーカー調査法案)は、(通信品位法)230条の改悪によって社会から排除された人たち、とりわけ売春(sex trade)に従事する人たちの生活にもたらした影響を、詳細に把握するための重要な機会をもたらすものです。

230条を大幅に狭めたSESTA/FOSTAは、人身売買防止法案との触れ込みで、売春に従事する人たちに及ぼす悪影響を理解してほしいと求めるセックスワーカーの懇願にも関わらず、さしたる反対もなく可決されました。すると間もなく、セックスワーカーたちの不安は現実のものとなりました。SESTA/FOSTAに基づく訴追を恐れたプラットフォームが、セックスワーカーの安全を守るためのプラットフォームやコミュニティとの繋がりを切断し始めたのです。

1つ、また1つと、セックスワーカーが顧客や仕事を得るためのサイトが閉鎖されていきました。Craigslistは個人セクションを削除し、Backpageは閉鎖してしまいました(訳注:いずれもクラシファイド広告サイト)。セックスワーカーのコミュニティ、支援者、そしてセックスワーカーとプロファイルされた人びとが、さまざまなプラットフォームでブロックされ、排除されました。セックスワーカーはほぼ一夜にして、顧客を選び、安全の秘訣を共有し、収入を安定させるための重要なツールを失い、危険な仕事へと戻らざるを得なくなったのです。

SESTA/FOSTAがもたらす害は、同法がもたらす利益を遥かに上回っています。SESTA/FOSTAは、連邦政府による性的人身売買の訴追のために1度だけ用いられましたが、一方でセックスワーカー(多数のトランスジェンダーや有色人種を含む)は、命に関わる暴力、自傷、自殺が激増したことを報告しています

SESTA/FOSTAは、人命と人権に痛ましい結果をもたらす偽りのインターネット規制法の1つに加わりました。ですが現在、SAFE SEX Workers Study Actと呼ばれる法案は、売春に従事する人びとへの壊滅的な影響について、包括的調査を実施するよう議会に要請しています。SAFE SEX Workers Study Actによって、我々はSESTA/FOSTAのような過ちをこれ以上繰り返さないようにする機会を得たのです。

これはインターネット規制が現実に及ぼす影響を理解する重要な機会でもあります。今すぐ地元議員に電話をかけ、「SAFE SEX Workers Study Act」を共同提案するよう呼びかけてください。

もっとコミットしたい方は、こちらからSAFE SEX Workers Study Actを支持する書簡に署名し、この法案を後押しする他の方法について情報を得ることができます。

ジョン・オリバーはSESTA/FOSTAの本質を次のように喝破しています。「粗雑な法律は、ひどい結果をもたらすことがある」

この取り組みは、アーバン・ジャスティス・センターのセックスワーカー・プロジェクトと、リフレーム・ヘルス・アンド・ジャスティスの協力のもと実施しています。

On April 11, the Anniversary of SESTA/FOSTA, tell Congress to Investigate its Harms

SESTA/FOSTAという法律が抱えている問題については、以前のエントリでも記事翻訳・解説しているので、そちらも併せてご覧いただきたい。