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Telegramを標的とした大規模ブロッキングへの報復として、ハッカーたちはロシア連邦国際協力局のウェブサイトを攻撃した。『アノニマス』を名乗る攻撃者たちは、ロシア連邦通信局を非難する「職場閲覧注意」な罵倒を残していった。一方、Telegramは暗号鍵の引き渡しを認める最高裁判決を覆すべく控訴した。

先月、ロシア当局は、一企業が同国のインターネット規則を破った場合、草の根をかき分けてでもその報いを受けさせることを証明した。

その大災害は、暗号化メッセンジャー「Telegram」がその暗号鍵の引き渡しを拒否したことに端を発する。ロシア連邦保安庁は訴訟を起こし、勝利。Telegramに暗号鍵の引き渡しを強要した。さらに、連邦通信局は、引き渡しに応じない場合、Telegramをブロッキングすることを認める判決を獲得した。

連邦通信局の要請を受け、ロシア国内のISPは広範囲に及ぶIPアドレスの大規模ブロッキングを実施。AmazonやGoogle、無関係の第三者のIPアドレスがアクセス不能となり、ロシアのインターネットは混乱に陥った。

さらに、Telegramへのアクセスを可能にするVPNプロバイダも標的にされ、強い圧力を受けていたが、現時点ではブロッキングは実施されておらず、引き続き機能している。

一部の浄化作戦は現在も続いているが、連邦通信局は今週、Googleに属する数百万のIPアドレスへのブロッキングを解除したと発表した。

「連邦通信局は、Telegramに対する判決の執行措置の一環として、ブロックリストから6つのGoogleサブネット(370万超のIPアドレス)を削除した」。

「本件において、これらサブネットの一部であるTelegramのIPアドレスは、完全にインストールされ、ブロックされている。サードパーティのインターネットリソースを正しく機能させるため、これらサブネットのブロッキングを解除する」

しかし、連邦通信局が混乱を収束させようとする一方で、ロシアによるインターネットの絨毯爆撃に怒れる人びとは、自らの声を伝えるべく行動を起こした。ハッカーたちは今週、連邦国際協力局のウェブサイト(http://prev.rs.gov.ru/)を攻撃し、「職場閲覧注意」な罵倒や画像による容赦のない非難を叩きつけた。

「ごきげんよう、連邦通信局の諸君」とメッセージは始まる。

「最近のあなた方のインターネットへの破壊活動は、あなた方を愚かで無能な連中とみなすに足るものだった。これ以上の無意味な蛮行をお控えいただけるだろうか」

サイトの改ざんを「最終警告」だとした上で、夜の闇に消えていった。

「それでは アノニマス」という署名を残して。

しかし、ハッカーたちの主張はこれだけではなかった。声明と共に貼り付けられた「職場閲覧注意」な漫画の最終コマに描かれた器具で、連邦通信局自身をブロッキングするよう提案している。

「てめぇのケツの穴、ブロッキングしたらどうよ」

しかし、ロシアのTelegramへの攻撃が世界を驚かせる一方で、権力に近しい人びとは当局の足を引っ張っている。

先週、ドミトリー・メドベージェフ首相の報道官、ナタリア・ティマコバは、Telegramが使用できずに困っている同僚に、VPNを使用してブロッキングを回避するよう助言している

また、今週の連邦通信局のアレクサンドル・ザロフ局長の発言も混乱をさらに深めるものとなった。彼は赤の広場で催された戦勝記念日のパレードの際、ラジオ局「モスクワのこだま」のセルゲイ・ドレンコ編集長と会話し、Telegramの失態により辞任に追い込まれたとの噂を否定。またザロフは「Telegramでメッセージを受け取れるか」という問いに、「もちろん」と答えたという

最後に、Telegramは今週、自身やその周囲に対する攻撃を終わらせるべく、連邦保安庁に暗号鍵へのアクセスを要求する権限を与えた最高裁判決の撤回を求めて控訴した
‘Anonymous’ Hackers Deface Russian Govt. Site to Protest Web-Blocking (NSFW) – TorrentFreak

Author: Andy / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: May 12, 2018
Translation: heatwave_p2p
Header Image: r2hox / CC BY-SA 2.0