以下の文章は、Fight for the Futureの「JCPA is bad for journalism and the open internet」という記事を翻訳したものである。
本日、上院司法委員会は、多数の欠陥を抱えたジャーナリズム競争・保存法を承認した。Fight for the Futureは本法案に対し徹底的に抗戦する。
以下は、Fight for the Futureのリア・ホランド(キャンペーン&コミュニケーションディレクター、they/she)の声明である。
「JCPAは、ヘッジファンドと偽情報の拡散者への贈り物でしかなく、現実の独立系ローカル・ジャーナリストを支援するものにはなり得ない。この法案は、フェアユースによって保護される他のサイトへのリンクやコンテンツのサマリーなど、これまで自由だったものにお金を払うよう企業に強制し、開かれたインターネットを破壊してしまう。さらに悪いことに、この法案が定める義務的仲裁によって、バッドアクターがヘイトスピーチや偽情報を企業(訳注:プラットフォーム)に扱わせることを強要でき、コンテンツ・モデレーションそのものが破壊されてしまうことになる。またこの法案は、ジャーナリストを解雇し、生活賃金すら支払わないガネットのような金持ち企業に責任を負わせるどころか、便宜を図るものでしかない。NewsGuildは、この法案がジャーナリストたちのために書かれたものだというが、ジャーナリストたちがその恩恵にあやかれるとは到底思えない。
JCPAは、ジャーナリストたちの困窮を横目に、監視広告ネットワークから得られる利益を死守するために共闘するビッグテック、ヘッジファンド、メディア・コングロマリットのヒドラを生み出すことになるだろう。権力への責任追及こそがジャーナリズム、ひいては民主主義の本懐であるにもかからわず、この法律はその対極にあるものだ。
上院司法委員会は、委員らが上述した懸念を表明していたにも関わらず、公聴会すら開くことなく議場に移すことを承認した。本法案に賛成票を投じた司法委員は自らを恥じるべきである。我々はこの邪な法案を上院で食い止めるために徹底的に戦うつもりである」。
Fight for the Future – JCPA is bad for journalism and the open internet
Author: Lia Holland / Fight for the Fiture
Publication Date: September 22, 2022
Translation: heatwave_p2p
Material of Header image: Ashni