Copyright Monopoly
クリエイターを搾取しているのは誰か?:著作権強化とテック規制とクリエイティブ労働
エンタメセクターもテックセクターもかつてないほどに儲かっている。なのにどうしてクリエイターにはお金が回らないのか。
エンタメセクターもテックセクターもかつてないほどに儲かっている。なのにどうしてクリエイターにはお金が回らないのか。
デジタル時代の書籍の所蔵と保存に関して、図書館が担うべき役割を縮小しようとする出版業界の考えを多数の作家が否定していることを直視しなければならない。
米国で進行中の図書館戦争とデジタル図書館戦争に900名を超える作家が参戦。出版団体による図書館への攻撃(図書館による所蔵・保存の制限、訴訟による威嚇、司書への中傷)を止めるよう訴えている。
JCPAは、ジャーナリストたちの困窮を横目に、監視広告ネットワークから得られる利益を死守するために共闘するビッグテック、ヘッジファンド、メディア・コングロマリットのヒドラを生み出すことになるだろう。
創作活動は、人の内なる抑えきれない衝動によって駆動する。だからこそ、企業はどんなに横暴な契約であっても売り手は見つかるとタカを括っているのである。
Spotifyが買い叩いていて、かつ、ビッグ3が貪欲だとしたら? Spotifyとレーベルが結託して「才能あるクリエイター」から搾取しているのだとしたら?
チョークポイント資本主義はハイテク資本主義の最終段階であり、労働者を孤立させ、消費者を囲い込み、オーディエンスへのリーチの見返りに労働者から搾取するのである。
デジタル世界と伝統的な著作権との間には、本質的で、根深く、両立し難い対立が生じている。オンラインのイノベーションよりも著作権保護が優先されているように、世界中の著作権産業の影響力ゆえに、デジタル世界の空前の力と可能性を活かしきれずにいる。事実上、膨大なデジタル・カルチャーが、著作権によって壁に囲われ、封じ込められている。
インターネットはチャンスを広げることを約束した。だが、企業は競争が働かないほどに巨大化することで、あるいはサプライチェーンやエコシステムを垂直独占することで自らを守るようになった。